米国外への投資はVXUSよりもVEA&VWOの方がよさそう

インデックス投資

昨今、米国以外へのエクスポージャーをもう少し増やしたいなと思っておりまして、その方法について思案するなかで気づいた点を記事にまとめてみました。

皆様がグローバルな株式ポートフォリオを構築する際の一助となれば幸いです。

結論:VXUS一本よりもVEAとVWOの組合せの方がいい

米国外株式ETF(=全世界 ex-米国)では、VXUSが最も運用残高が大きく、経費率も0.08%と低水準なため、当初はVXUSを検討しておりました。

しかしながら、「すでに行っている毎月の積立投資(米国=VTI、先進国=VEA、新興国=VWO)のアプローチと比べて、どうなんだろう?」という素朴な疑問を持ち、比較してみたところ、下記の結論に至りました。

米国外株式ポートフォリオはVXUS一本よりもVEAとVWOを組み合わせて構築する方がよい。

運用規模や利用する証券会社の手数料から、ETFを2つ売買する手数料のインパクトを無視できるということが前提になりますが、私の個人としての見解は上記のとおりです。

ここからはVXUS一本よりもVEA/VWOの組合せの方が優れていると考えられる点を簡単に紹介したいと思います。

①VXUSの過去パフォーマンスはVEAとほぼ同じ

VXUSは先進国株の比率が高く、過去のパフォーマンスを見てみるとVEAとほぼ同じです。

このグラフは2000年1月から2021年8月までの各ETF(とS&P 500)のパフォーマンスを比較したものです(配当再投資ベース)。

上から順にVOO(S&P 500)VWO(新興国株)VXUS(米国外株)VEA(先進国株)となっていますが、 VXUS(米国外株)VEA(先進国株)が恐ろしいほどシンクロしています 。

もちろん近年、中国や台湾の企業が著しく時価総額を伸ばしたことで、VXUSの構成上位銘柄にも名を連ねており、単純にVXUS≒VEAと言ってしまうのは暴論です(実際そうではないです)。

ただ、過去を振り返ると、これだけ新興国株が先進国株をアウトパフォームするなかでも、VXUSのパフォーマンスはVEAからほとんど乖離していないということは頭に入れておいて損はないかと思います。

私のように先進国株と新興国株のパフォーマンスからバランスよく恩恵を受けたいと思っている人は、VXUSを購入しても新興国株のパフォーマンスから受ける影響が少なすぎて、期待した効果が得られない可能性があるわけです。

②先進国と新興国の比率が調整可能

先進国と新興国をひとつのパッケージとしているVXUSでは自らの意思で先進国と新興国の比率を変えることはできません

これは①選好するリスク・リターン水準の実現、②リバランスの可否、という観点から必ずしも望ましいものではないと思っています。

一つ目の点は単純で、VXUSは前述のとおり、ほぼ先進国株と同じリスク・リターンとなりますので、これを意図していない投資家にとっては最適なオプションとは言えないと思います。

二つ目の点については、個人的な意見ですが、新興国株は先進国株と比べて極端なパフォーマンスを示すことが多いため、例えば新興国株が他を大きくアウトパフォームもしくはアンダーパフォームする局面では、他の株式市場との比率をリバランスしたいと思うわけです。

なぜなら、そのあとに新興国市場が大きなアウトパフォーム・アンダーパフォームを記録する可能性が過去を見てみると高いからです。

しかしながら、VXUSでは時価総額加重の結果をそのまま受け取るしかないわけでして、個人的にはそれよりも先進国株と新興国の目標比率を決めておいて、そこをベースにリバランスを行う方がパフォーマンスの安定化(そして願わくば良化)につながると思っております。

③経費率もVEA/VWOの方が優れている

次に各ETFの経費率に目を向けてみます。

VXUS:0.08%

VEA:0.05%

VWO:0.10%

2021年8月末時点でのVXUSの構成比率は先進国75%、新興国25%となっております。

同じ比率でVEAとVWOを保有すると経費率は0.0625%となり、VXUSの0.08%よりも低い経費率でほぼ同じポートフォリオを構築することが可能です。

また、前述のとおり、VXUSとVEAがほぼ同じパフォーマンスなのであれば、経費率が低いVEAだけを持てばいいのではないかと思ってしまったりもします。

④保有銘柄数を増やすことができる

最後に2021年8月末時点の各ETFの構成銘柄数を見てみましょう。

VXUS:7621銘柄

VEA:4043銘柄

VWO:5235銘柄

上記のとおり、VXUSだけを保有するよりも、VEAとVWOを保有する方が多くの銘柄への分散投資が可能です。

前述のとおり、これをより低い経費率で実現可能なわけですから、VEAとVWOを組み合わせてポートフォリオを構築する方が良い気が致します。

VXUSも素晴らしいETFだが、カスタムメイドの方がよさそう

誤解なきように申し上げますと、VXUSは素晴らしいETFです。

そして、時価総額加重の原則からいけば、VXUSだけで事足りますし、その方が望ましいと考えることもできます。

しかしながら、私のように何らかの理由で、時価総額加重よりも新興国株に多めに投資したいと思ったり、若干手間がかかってもいいから経費率を極限まで抑えたいという方は、VEAとVWOを組み合わせてポートフォリオを構築する方がよいのではないかと思った次第です。

個人的にはバックテストの結果も踏まえて、先進国株と新興国株を同じ比率で持つのがしっくりくるかなと思っております。

本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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