私の尊敬するレイ・ダリオさんの12月末時点のポートフォリオが2月12日に公開されました。
最新の内容を踏まえ、前回の9月末から変化や、ポートフォリオ構成から私が感じたことなどをまとめてみました。
2020年12月末時点での主な保有銘柄
ざっくり言えば、下記のような構成と言えます。
- 米国株 50%
- 中国株 15%
- 新興国株 10%
- ゴールド 7%
- その他 18%(先進国株、米国社債、その他)
前回までは上位50銘柄の分析でしたが、今回は気合を入れて、上位100銘柄をカバーしてみました。
この上位100銘柄で全体の88.4%がカバーされています。
※参考までに前回(2020年9月末時点)の情報も記載しております。
<今回:2020年12月末>
<前回:2020年9月末>
前回確認されたETFから個別株へのスタイル変更は継続されており、主に米国の個別株を積極的に活用するスタイルが継続採用されています。
組み入れられている個別銘柄を見てみると、米国株に関しては大半を医療・食品・生活用品関連が占められています。
前回同様、景気変動の影響を受けにくく、消費者が支出を避けることができない業態の銘柄を選別して積み増してきていることが見て取れます。
アセットアロケーションについては、金(ゴールド)の比率を前四半期の半分程度まで軽くしており、その分を米国個別株を積み増したような形になっています。
第4四半期はゴールドETFは純流出となりましたが、その背景にはブリッジウォーターのような大口投資家の売却があったことが分かります。
2020年10~12月に保有割合が上昇した銘柄
こちらが2020年10~12月に保有割合が増加した銘柄トップ5です。
ウォルマート、P&G、コカ・コーラの3銘柄は前四半期に続いてのトップ5入りです。
私自身は後追いで個別銘柄を買いにいくようなことはしませんが、少なくともこの3銘柄については、ブリッジウォーターは過去半年ほどポジティブに見ていたことが分かります。
あとは中国株のピンドゥオドゥオ(中国ECサービス)、新興国株ETFのIEMGがトップ5入りを果たしています。
基本的には買い増し銘柄については前四半期から大きな方針変更はなさそうです。
2020年10~12月に保有割合が下落した銘柄
こちらが2020年10~12月に保有割合が低下した銘柄トップ5です。
当四半期の最も大きなポジション調整として、ゴールドETFの持ち分を8%ほど落としています。
また、前四半期に16%も持ち分を落としたS&P 500連動ETFも引き続き4%ほど比率を下げています。
したがって、米国株については、大型株を広くカバーする戦略から、よりセクターと銘柄を選別する形の投資戦略が継続されていることが分かります。
そのほかは新興国株ETF(EEM)、中国株のネットイース(ネット関連)が比率を落としています。
意外なほど自分のポートフォリオに近かった
今回の内容を踏まえ、なるべく忠実にブリッジウォーターのポートフォリオを再現するとしたら、以下のような感じになろうかと思います。
- 米国株 50.0%
- 中国株 15.0%
- 新興国株 10.0%
- ゴールド 7.5%
- 先進国株 5.0%
- 米国社債 5.0%
- その他 7.5%
12月末時点のポートフォリオでちょっと前のことですし、Form13Fではすべてのポジションは分かりませんが、私自身が12月に組み替えたポジションにかなり近かったのは、ちょっとした驚きではありました。
中国株を含めた新興国株の比率はかなり高めですが、それ以外は割とオーソドックスな資産配分になっている印象を受けました。
正直、全世界株ETF・投信一本でも割と近しいパフォーマンスは得られそうな気がします。
レイダリオ信者として、今後もブリッジウォーターのポジション調整を3カ月ごとにモニタリングしていきたいと思います。
本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
コメント
いつもありがとうございます!
米国個別株の割合が上がって、ゴールドの割合が下がっているんですね。