【2021年12月末】レイ・ダリオの最新ポートフォリオ【Form13F】

オール・シーズンズ戦略

私の尊敬するレイ・ダリオさんの2021年12月末時点のポートフォリオが2月14日に公開されました。

最新の内容を踏まえ、前回からの変化や、ポートフォリオ構成から私が感じたことなどをまとめてみました。

2021年12月末時点での主な保有銘柄

今回はこれまでの上位100銘柄から大きく拡充し、上位250銘柄を確認しました。

そこまで大きな変化はありませんでしたが、新興国株ETFの比率がかなり下がる一方、米国の超優良企業を買い増しています。

2021年12月末時点のポートフォリオの資産配分は以下のとおりです。

  • 米国株  66%
  • 中国株  12%
  • 新興国株 11%
  • ゴールド  3%
  • 先進国株  2%
  • 米国社債  1%
  • その他   5%(上位250位以降の銘柄)

前回から上位100銘柄の構成比率はほぼ変わらずでした。

前回は全体の83.2%がカバーされていましたが、今回は全体の82.1%となっています。

セクター別の構成比率では大きな変化はありませんが、以前より選好されている3セクター(Consumer Staples, Consumer Discretionary, Health Care)へ引き続き重点的に投資していることが分かります。

<今回:2021年12月末>

赤字は前回はリスト(上位100銘柄)に入っていなかった銘柄

※個別銘柄の大分類は本社所在地に基づく分類

<前回:2021年9月末>

前述のとおり、前回までは上位100銘柄を集計していましたが、今回からはより全体像をつかむために上位250銘柄を集計していますので、単純比較はできないのですが、新興国株の比率が下がり、米国株の比率が上がったことは間違いありません。

個人的な印象としては、米国の経済状況を鑑みて、期待できると判断した米国の個別株を積み増していっているのかな、と思いました。

上位250銘柄のセクター別比率を見てみると、比率の大きい順にConsumer Staple 25.2%、Consumer Discretionary 16.3%、Health Care 14.7%となっており、この3セクターで全体の56.2%を占めています。

上記の数字は個別銘柄のセクターを集計したものですので、全体の30.5%がETFや250番目以降の銘柄で占められていることを考えると、上位3セクターがポートフォリオの60%以上を占めていることは間違いないと思います。

引き続き、景気循環に関係なく底堅いパフォーマンスが期待できるであろうConsumer StapleとHealth Careへの重点投資を継続しつつ、経済再開の恩恵をより強く受けるConsumer Discretionaryの銘柄へも選別投資しているのではないでしょうか。

アセットアロケーションについては、ゴールド・米国社債ともに前回からほぼ変動ありません

私のようにレイダリオのアドバイスを守ってゴールドを握り続けている投資家のためにも、いつかゴールドを大きく買い戻してくれないかな、と勝手に期待し続けておりますが、今のところその兆候は見られておりません。

2021年10~12月に保有割合が上昇した銘柄

こちらが今四半期に保有割合が増加した銘柄トップ5です。

誰もが知る米国の超優良企業5社が名を連ねています。

これらの企業は私の投資対象ではないので、個別に分析したことはないのですが、いつ投資しても長期でホールドすれば、確実に利益をもたらしてくれる企業たちというイメージを持っております。

これらの銘柄含め、全体的に米国株を買い増したので、資産配分としても米国株の比率が前回から結構上がった結果となっております。

2021年10~12月に保有割合が下落した銘柄

こちらが今四半期に保有割合が低下した銘柄トップ5です。

上位3銘柄はすべて新興国株ETFです。

興味深いのは、これらは前回の保有割合が増加した銘柄ランキングのトップ3でして、新興国株については買い増した次の四半期ですぐポジションを落としたことになります。

ダナハーは前々回に保有割合が増加した銘柄のトップでしたが、前回から2四半期連続してトップ5に入ってきました。

ウォルマートは前々回まで3四半期連続で保有割合が増加した銘柄のトップ5に入っていましたが、その後は一転して2四半期連続でトップ5に名を連ねました。

当たり前の話ですが、各銘柄の業績と株価を見ながらポジション調整している感じだと思います。

米国一辺倒なのでもう少しレイダリオっぽさが欲しいところ

今回の内容を踏まえ、なるべく忠実にブリッジウォーターのポートフォリオを再現するとしたら、以下のような感じになろうかと思います。

  • 米国株  70.0%
  • 中国株  12.5%
  • 新興国株 11.0%
  • ゴールド  3.0%
  • 先進国株  2.5%
  • 米国社債  1.0%

米国株一辺倒な感じがしますが、実際そうなっているのでやむを得ません。

仮に12月末時点のブリッジウォーターを参考にポートフォリオを組むなら、私なら単純化して下記のような感じにします。

  • S&P500 70%
  • 新興国株 25%
  • ゴールド 5%

先進国株と米国社債は比率が低すぎるため、ポートフォリオに与える影響は無視できますので、単純に米国株・新興国株・ゴールドでポートフォリオを組めば同等の結果が得られると思います。

これならETF3つで作れますので、お手軽かつ手数料削減にもなりますね。

今後もブリッジウォーターのポジションを定期的にモニタリングしていきたいと思います。

本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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