インデックス投資のメリットについて

インデックス投資

本日は最高の投資戦略のひとつであるインデックス投資の魅力について、簡単にまとめてみました。

そもそもインデックスとは何か?

インデックスとはS&P 500や日経平均などに代表されるマーケット動向を表す指標です。

上記のように単一国をカバーするもの以外にも、MSCI Emerging Market Index(中国、インド、ロシア、ブラジルなどの新興国の主要銘柄をカバー)のように複数国にまたがるインデックスもあります。

また、株式以外にも、債券、不動産、コモディティなどの市場動向を示すインデックスもあります。

S&P Dow Jones、MSCIやFTSE Russellなどが主なインデックスプロバイダーとして知られています。

インデックス投資は最高の投資戦略か

私はS&P500に代表されるインデックス投資は世の中の99%(もしくはそれ以上)の人にとって投資の最適解だと思っています。

※世の中にはスマートベータやアクティブ運用に近いものも含め、無数のインデックスがありますが、ここから先ではS&P500やTOPIXのように市場全体(もしくはそれに近いもの)を表すものをインデックスと呼んでいます。

インデックス投資のバイブルである「ウォール街のランダムウォーカー」にて詳述されていますが、極めて一部の例外を除き、プロが運用するアクティブファンドがインデックスをアウトパフォームできていないことは過去のデータから確認されています。

比較対象期間を長くとればとるほど、この数字は限りなく0%に近付いていきます。

どのアクティブ・ファンドがこれからインデックスをアウトパフォームするかを事前に把握して投資することはできないため、現実的にはアクティブファンドに投資して長期的に市場平均(≒インデックス)をアウトパフォームすることは不可能と考えられます。

インデックス投資のメリット

そういったわけで、プロが運用するアクティブファンドよりも高いリターンが期待できるインデックス投資ですが、具体的にどのような点が優れているのか、今一度整理したいと思います。

①少額から分散投資が可能

インデックス投資では、ETFや投資信託を活用することで少額の投資資金でも高度に分散されたポートフォリオを構築することができます

ざっくりとした言い方をすれば、分散すればするほど、期待リターンに対するリスク(ブレ幅)が低減されるので、期待リターンに近い結果を得やすくなります。

このことは現代ポートフォリオ理論として知られており、特に目新しい内容ではありませんが、株式や債券などの期待リターンがプラスの資産に対し、十分な分散を図った形での投資を少額から実行できる点は明らかにインデックスの利点のひとつといえるでしょう。

近年の金融市場の発達により、我々個人投資家がこれらのETFや投資信託に容易かつ低コストでアクセスできるようになったことは革命的な出来事です。

私の親の世代はこのような環境にはなかったわけですし、私はこの恵まれた時代に生きていることを感謝しつつ、その利点を最大限に生かしたいと思っています。

②コストが非常に低い

運用期間が長くなればなるほど、運用成績に占めるコスト(信託報酬や売買手数料等)の影響は大きくなります。

したがって、長期投資においてコストは絶対に無視できない重要な要素のひとつです。

この点、一般的にインデックスに連動するパッシブ運用型のETFや投資信託の手数料は信じられないほど安いです。

特に米国ではバンガード(The Vanguard Group)、ブラックロック(BlackRock Inc.)、ステートストリート(State Street Corporation)などの大手運用会社が、経費率0.05%前後のETFをたくさん出しています。

正直なところ、メジャーなインデックスに連動するETFでは経費率が0.1%を超えてくると高いと感じるレベルです。

リーマンショックからの約10年ほどの間に、米国でも運用会社間の競争により信託手数料が大幅に下がったことに加え、日本においても主にネット証券間の競争により、個人投資家の外国市場への投資が容易になりました。

また、コスト面でも、SBI証券や楽天証券では米国株の最低手数料が撤廃されるとともに、一部のETFの売買手数料が無料化されるなど、個人投資家を取り巻く投資環境は劇的に改善してきています

これらの要因が元々魅力的だったインデックス投資を更に魅力的にしてきています。

③専門知識が不要

投資対象とするインデックスを決めてさえしまえば、あとはそれに連動するETFなり投資信託を買い付けるだけで運用期間中に必要な作業はありません

実際に投資を始める前にどのインデックスに連動する商品に投資するかを熟考・判断する必要はありますが、いざ投資を実行し始めてからはあれこれ分析したところで結果は変わりません。

一般的にはインデックス投資に際しては、ドルコスト平均法などを活用して長期的に運用していくことが想定されますので、短期的には出口戦略を考える必要もありませんし、インデックスの構成要素(S&P 500に含まれる500銘柄など)を個別に分析する必要もありません

このようにインデックス投資ではスキルや経験が不要にもかかわらず、市場平均に近似した収益を上げることが可能なため、インデックスの選択さえ間違えなければ、長期的にはほぼ確実にプラスの運用収益が期待できる極めて有力な投資方法と言って差し支えないかと思います。

④時間と手間がかからない

上述のとおり、いったん投資対象とするインデックスを決めてしまえば、あとは特にやることがないので、時間と手間を取られません

私が利用しているSBI証券を例にとると、定期買付の設定をしてしまえば、あとは口座内の資金がショートしないようにたまに買付余力を確認して、証券口座に入金さえすれば、勝手に指定した日に指定した金額もしくは口数を買い付けてくれるので、こちらでやる作業はほぼゼロです。

この点は別に本業を持ち、なかなか投資に時間を割くことができない人にとっては大きなメリットと言えます。

しかも投資期間を長くとればとるほど、プラスの結果を得られる可能性が高まりますので、目先の利益を求めずに長期的にどっしりと腰を据えて投資を行うことができる人には極めてメリットの多い投資法ということができます。

インデックス投資の欠点

上述のとおり、インデックス投資は非常に魅力的な投資方法ですが、よい点ばかりではなく、欠点や注意点もあります。

これらについては、下記記事にて解説していますので、興味がある方はこちらの記事も見てみてください。

以上、インデックス投資のメリットについてでした。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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