【初心者向け】ETFはバンガード社のETFをおすすめする理由

初心者向け

国際分散投資を行うにあたって、絶対に外せない存在がETFです。

ETFという優れた金融商品を活用することで、個人投資家でも少額から世界全体をカバーするような分散投資を行うことができます。

本日は数あるETFの運用会社のなかでもおすすめの資産運用会社である、バンガード(Vanguard)社について語ってみたいと思います。

バンガードは世界3大資産運用会社の一角

現在、世界の資産運用会社としては下記の3社が図抜けた存在となっています。

  • ブラックロック(Ticker: BLK)
  • ステートストリート(Ticker: STT)
  • バンガード(非上場)

ブラックロック(Blackrock)は資産運用残高が世界最大の資産運用会社です。

だいたい世界のETF市場の4割程度をブラックロックの商品が占めています。

要はブラックロックが人から預かっているお金が一番多いということです。

ステートストリート(State Street)は米国初のETF「SPY」の運用を26年前に開始したETF業界のパイオニアです。

現在でもSPYは純資産残高で世界最大のETFとして運用されています。

要は一番大きいETFを運用しているのがステートストリートということです。

ブラックロック・ステートストリートともに間違いない会社ですし、私自身もこれらの会社のETFへも投資をしていますが、私がこの3社のなかでバンガードを一番好んでいる理由を下記のとおりです。

  • 圧倒的にコストが安い
  • 長期的に運用を任せられる規模と安定性

それぞれのポイントを見ていきたいと思います。

ユニークな会社形態による圧倒的な低コスト

バンガードの運用するETFの平均経費率は0.10%です。

業界平均が0.58%ですので、いかのバンガードのETFが低コストで魅力的かが分かります。

このふたつの数字が投資家に与えるインパクトについて、バンガードのWebsiteで確認することができます。

1,000,000ドルを10年間・年利6%で運用したとすると、コストの差からバンガードのETFに投資をした方が、83,372ドルも多く手元にお金が残ることになります。

運用期間が長くなればなるほど、複利が効いてこの差は大きくなっていきます。

出典: https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/about-vanguard/about-vanguard.htm##client_focus

この低コストを実現できる理由は会社の所有形態にあります。

バンガードは、バンガードが運用するファンドによって所有されています。

したがって、バンガードのETFに投資をする=バンガードの一部を所有する、ということになります。

上述のブラックロックやステートストリートは上場しており、社外の株主がいますので、彼らに配当を出したり、なるべく利益を上げて株価を維持する必要があります。

当然これらの源泉は我々投資家から徴収する手数料ということになりますので、ここには利益相反が生じています。

一方、バンガードの場合には、会社の株主はETFの投資家という構造になっていますので、会社と投資家の目的が一致しており、個人的にはより好ましいビジネスの形態であると考えています。

長期的に運用を任せられるだけの規模・安定性を有している

現在ではバンガードはブラックロックに次いで、世界2位の運用残高を誇ります。

出典: https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/about-vanguard/about-vanguard.htm##stability

資産運用業界は規模のビジネスです。

運用残高×手数料=収入なので、とにかく規模が大きな会社が有利です。

この点、バンガードは長期的な資金の預け先として、申し分ない水準と言えます。

出典: https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/about-vanguard/about-vanguard.htm##stability

投資家の皆様へのお約束として、「バンガード社員の資産もその大半を皆様の資産と一緒に運用します。」とあります。

投資家との利益相反を避け、徹底的な顧客主義が感じられる、素晴らしいステートメントだと思います。

なお、バンガードは1976年に業界初の個人投資家向けインデックスファンドを売り出して以来、世界中の個人投資家の資産形成に貢献してきており、この点は私は非常に尊敬しています。

YoutubeではバンガードのETFや投資信託だけで億万長者になった個人投資家が動画を配信していたりするほど、個人投資家の資産手段としてバンガードは広く浸透しています。

結論:特に理由がなければバンガードのETFを選んでおけば間違いない

例えばゴールドETFだと、現物の裏付けのあるETFはステートストリートが独占的に扱っており、バンガードでは取り扱いがない、といったことがあります。

しかしながら、メジャーなインデックスであるS&P 500や、先進国・新興国株などをカバーするETFは、どの大手運用会社でも取り扱いがあります。

このいった銘柄に関しては、とりあえずバンガードのものを選んでおけば間違いないでしょう。

個人的にも下記のとおり、バンガードのETFを多数活用して資産運用を行っています。

  • VT…全世界株
  • VTI…米国株式市場
  • VEA…先進国株(除く米国)
  • VWO…新興国株
  • VCLT…米国長期社債
  • BND…米国債券市場

ぜひ皆さんもお気に入りのバンガードのETFを見つけて投資してみてください。

本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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