【初心者向け】初心者はETFから投資を始めるべし。まずは債券と株式のETFを購入しよう。

初心者向け

私は投資初心者こそETFから投資を始めるべきだと考えていますが、本日はその理由について語ってみたいと思います。

※ETFってそもそも何?という方は、こちらの記事をご覧ください。

ETFは初心者を致命傷から守ってくれる

私が初心者の方にETFをおすすめする一番の理由はETF投資は致命傷を負いにくいところにあります。

そもそも個別株や債券の場合にはデフォルトリスク(倒産リスク)がありますので、投資対象の会社や国が破産してしまうと、投資した株式や債券が紙くずになってしまう可能性があります。

一方、多数の株式や債券をパッケージ化してくれているETFの場合、投資対象のうちいくつかの会社がデフォルトしたとしても、ETF全体の価値がゼロになることはまずありません(理論的にはゼロになり得ますが、現実的にはほぼないと考えてよいでしょう)。

最悪のシナリオである、投資金額がゼロになるリスクを排除できる点はETFの優れた特性のひとつと言えます。

次にETFの場合、個別株に比べ、分散効果によって価格変動がマイルドな点が上げられます。

これは裏を返せば大儲けしづらい、ということでもありますが、初心者の場合はまずは市場で生き残ることが最優先です。

後述のとおり、マーケットに居続けるためには、大ダメージを避けることが何よりも大切になります。

投資では致命傷を避けることが最も大切

下記はコインを投げて表が出れば資産が+50%、裏が出れば-50%というゲームを行った場合に資産がどう変動していくかをシミュレーションしたものです。

裏、表、裏、表、と交互に出た場合、勝率は50%にもかかわらず、たった10回コインを投げただけで資産は1/4まで減少することが分かります。

出典: https://www.linkedin.com/pulse/diversifying-well-most-important-thing-you-need-do-order-ray-dalio/

当たり前のことですが、-50%という大ダメージを負うと、元の価格に戻すのに100%の価格上昇が必要です。

このリターンを実現することは並大抵ではありませんし、基本的には何年もかけてリカバリーしていくことになります。

したがって、投資の鉄則は大損を避けることであり、このためにトレードにおいては損切り(損失を一定に抑える)が何よりも大切な原則になります。

また、経済面だけでなく、大損を出すことが及ぼす精神的な影響も無視できません。

多くの人が「こんなことになるなら投資なんてするんじゃなかった」と言って損切りをして市場から退場してきます。

こうして本来であれば長期に渡って投資をすることで得られるはずだった果実を得ることなく、多くの人が投資人生を終えてしまうのです。

私はみなさんにそんな風に失敗してほしくはありません。

ETFを上手に活用して大損を避けることで長期的に市場に留まることが可能になり、結果的に長い目で見てよりよい成果を上げられる確率が大きく高まります

まずは債券と株式のETFをひとつずつ保有してみよう

これから投資を始める方は、まず米国市場に上場している債券と株式のETFをひとつずつ購入してみることをおすすめします。

このふたつの資産は、伝統的資産と言われ、投資の王道です。

どちらの資産も市場規模が大きいことから流動性の問題はありませんし、運用会社間の競争も激しいため、ETFの手数料は非常に低い水準に抑えられており、投資家に有利な環境が整っています。

具体的には下記4つのETFから好きなものを選んでもらえばOKです。

債券株式
BLV(長期国債)VT(全世界株)
VCLT(長期社債)VTI(米国株)

最初は債券60-70%、株式30-40%の割合で保有することをおすすめします。

この割合で長期債券と市場連動型の株式ETFを保有すると、うまい具合に債券の価格変動と株式の価格変動が相殺しあうからです。

つまり、平時においては、株が下がると債券が上がり、株が上がると債券が下がり、といった具体にパフォーマンスが安定します。

また、価格上昇による含み益がなかなか出ない場合でも、債券ETFが毎月分配金を出してくれますので、モチベーションの維持も容易です。

こうして、徐々に債券・株式の特徴を掴みながら、投資家として経験を積んでいくことが出来ます。

債券と株式の特徴を掴み、値動きにも慣れた段階で個別株の世界へ

上記のETFを組み合わせて保有し、債券・株式のふたつの資産の特徴が掴めてきて、資産額の変動に対する自分のメンタル面の反応も分かってきたら、個別株にトライしてみてもよいでしょう。

この場合にも、経験を積んで慣れるまでは個別株の比率は20%程度にとどめることをおすすめします。

残りの80%は上記のETFたちを引き続き保有するのです。

こうすれば、少なくともポートフォリオの50-55%程度を債券ETFが占めることになります。

株式の比率がだいぶ高まり、かつ個別株はボラティリティが大きいことから、日々の資産額の変動はだいぶ大きくなりますが、この比率でポートフォリオを組んでおけば、再起不能なレベルの致命傷を受けることはまずないでしょう。

ここまでくれば、あとは個別株の日々の大きな値動きに一喜一憂しながら、徐々に投資家としての経験・知識を高めていくことになります。

まずは市場で生き残り、それから長期投資を通じて、資産を成長させるというのが極めて再現性と確実性の高い投資戦略です。

この王道ともいえる投資戦略の中核となるのがETFを活用した安定したポートフォリオの構築です。

ここまでの内容に飽き足らない方や、より安定性の高いポートフォリオを構築されたい方は、レイダリオ推奨「オールシーズンズ戦略」も検討してみてください。

本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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