『ETF』は投資に馴染みのない人には聞きなれない言葉かと思いますが、私は初心者こそ、まずはETFを活用して投資を始めていくべきだと考えています。
本日は主に下記の3点についてまとめてみました。
- ETFとは何か?
- ETFの特長
- ETFの留意点
ETFは多数の株や債券が入った金融商品の詰め合わせパック
ETFとはExchage Traded Fundsの略で、日本語だと上場投資信託です。
基本的な仕組みは投資信託と同じですが、違いはETFは上場しているので、株と同じように市場で売買できる点です。
ETFは複数の銘柄をパッケージにした金融商品で、日経225など指数に連動することが一般的です。
ざっくりと言えば、ETFを買えば、対象となる指数に含まれる多数の銘柄(日経225の場合には日経平均を構成する225社の株式)に一気に投資が出来てしまうということです。
後述するETFの優れた特性によって世界のETF時価総額は凄まじい勢いで伸びています。
ETFは世界中の年金基金やヘッジファンドなどの主要な運用手段として活用されていますので、怪しい金融商品などではありません。
我々も安心して活用して大丈夫です。
ETFの特長(投資単位、分散投資、低コスト、流動性など)
以下、具体的にETFの特長を列挙してみます。
- 投資単位:少額から投資が可能
- 分散投資:多数の銘柄への投資が可能
- 低コスト:特に米国籍ETFは非常にコストが安い
- 高流動性:市場の立会時間中はいつでも売買可能
一般に数千円~数万円あればETFへの投資は可能です。
このことは、初期投資のハードルが低い、ということ以外にも、再投資がしやすいため、複利効果を得やすいというメリットもあります。
例えば単元株が100万円のA社株を保有していた場合、配当が4万円出たとしても、あと96万円工面しない限りは、A社株を買い増すことはできません。
一方、単価4千円のETFの場合、同じ100万円を投下し、同じ4万円の配当が出た場合、配当を元手にETFを10口買い増すことが出来ます。
このことから最小投資単位が小さいETFは、投資の醍醐味である複利の効果をより得やすいと言えます。
また、ものによってはたったひとつのETFで数千銘柄への分散投資を実現してくれます。
これは普通の投資家には、手間や資金の制約上、不可能ですが、ETFを活用すればこういったことが数千円~数万円で実現できてしまいます。
しかも、特に米国籍のETFの場合、コストが著しく安いです。
メジャーな米国ETFの場合、年間の信託報酬は0.03~0.20%が目安になります。
未だにインデックス連動のパッシブ型にもかかわらず、0.6%とかの信託報酬を取っている日本のダメダメ投資信託とは比較になりません。
最後にETFは株式同等、市場で日々売買できますので、売買に関しては手続きも含め、通常の株式を購入するのと変わりません。
上述のとおり、ETFの運用残高はどんどん増えていっていますし、メジャーなETFに関しては、流動性の心配も不要です。
ETFの留意点(価格乖離、分配金再投資)
ETFの留意点として以下のふたつが挙げられます。
ともに投資信託との違い、という観点からの留意点ですので、株式しか触ったことのない方はピンとこないかもしれません。
①基準価格との乖離が生じる
ETFは市場で売買されますので、需給によっては基準価格との乖離が生じます。
イメージとしては、組入銘柄の時価を積み上げたものが基準価格となりますが、実際には市場での需給によっては、これよりも高い値がついたり、低い値がついたりする、ということです。
②分配金再投資が使えない
投資信託では分配金再投資を選択できることが一般的で、この場合、投資家は分配金を受け取らないため、課税されることなく、分配金を全額再投資に回せるため、複利効果は最大化することができます。
一方、ETFの場合は一旦分配金を受け取ることになるので、課税されてしまいますし、再投資も手動で行う必要があります。
私見:初心者はまずETFから投資を始めるべき
ここまでETFの特徴を見てきましたが、私は初心者の方はまずETFから投資を始めるべきだと考えています。
高い分散効果や、最低投資金額の低さが主な理由にはなりますが、詳細な理由と具体的な投資対象については、また別の機会に記事をまとめたいと思います。
本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
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