【コモディティ】GUNRは全世界のコモディティ銘柄をバランスよくカバーするETF【商品】

オール・シーズンズ戦略

レイダリオのオール・シーズンズ戦略を実行するのにあたって、最大の障害はコモディティをいかにしてカバーするかでした。

今回、この解決策として、既存のETFのなかで恐らくベストだと思われる『GUNR』についてまとめてみました。

コモディティ株のETFでは一番よさそう

私が最近調べたなかでは、コモディティセクターの銘柄を広くカバーするETFとしては、下記の3つがよさそうだなと思いました。

  1. GUNR
  2. GNR
  3. NANR

それぞれの特徴を簡単に見てみたいと思います。

1.GUNR

正式名称は『FlexShares Morningstar Global Upstream Natural Resources Index Fund(GUNR)』です。

米国を含む全世界のエネルギー・鉱物・農業・木材・水の各セクターを代表する企業にバランスよく投資することが可能です。

組入銘柄のバランスや、過去のパフォーマンスから個人的には一番好みだったため、今回取り上げることにしました。

上記3つのETFのなかでは規模も一番大きいですが、経費率は0.46%とやや高めです。

2.GNR

State Streetが運用する『SPDR S&P Global Natural Resources ETF(GNR)』です。

GUNR同様、米国を含む全世界をカバーしています。

組入銘柄も過去のパフォーマンスもGUNRにかなり近いです。

GUNRほどではないものの、運用規模も十分ですし、経費率も0.40%とGUNRより若干安いため、こちらを保有するのもありだと思います。

3.NANR

こちらもState Streetが運用しているETFで、正式名称は『SPDR S&P North American Natural Resources ETF(NANR)』です。

その名のとおり、北米の天然資源関連企業を投資対象としており、ポートフォリオには米国とカナダの企業のみが含まれています。

この3年ほどのパフォーマンスはGUNRを上回っており、経費率も3銘柄のなかでは最安(0.35%)です。

が、運用規模はGUNRの10分の1以下で、組入銘柄数も30程度とかなり少ないので、個人的にはあまり活用する機会はないかなと思っています。

GUNRの基本情報

※構成銘柄数・上位10銘柄比率・純資産・分配金利回りは直近の四半期末である2021年9月末時点の情報です。

GUNRの経費率は0.46%です。

前述の3つのETFのなかでも残念ながらこの数字は最も高いのですが、全世界を投資対象とするETFはだいたいこれくらいの経費率ですので、個人的には許容範囲かなと思っております。

設定日は2011年9月16日ですでに10年超の運用実績があり、純資産額は6,000億円規模です。

運用期間・資産規模の両面で特に心配する必要はないレベルかと思います。

構成銘柄数は214となっています。

この数字は各通貨の現金やデリバティブポジションも含んでいるため、純粋な投資対象となっている銘柄数は130銘柄ほどなのですが、それでも十分な数と言えるのではないでしょうか。

分配金利回りは直近では3.5%程度となっていますが、各年ごとの振れ幅が大きいので安定したインカムをGUNRに求めるのはちょっと酷な気が致します。

このETFの特徴は、投資対象とする各セクター(エネルギー・鉱物・農業・木材・水)に目標配分が設定されていることに加え、個別銘柄・米国・新興国のそれぞれについても投資比率の上限を設けているところです。

1.各セクターの投資比率は、エネルギー・鉱物・農業が30%、木材・水が10%

2.新興国への投資比率の上限は20%

3.米国への投資比率の上限は40%

4.個別銘柄への投資比率の上限は5%

5.銘柄入替は半年ごと、リバランスは四半期ごとに実施

石油メジャー、資源メジャー、穀物メジャーと言われるように、コモディティセクターでは一部の企業の規模が突出しています(なかでも石油関連企業が特に大きいですね)。

したがって、単純に時価総額ベースで投資すると一部のセクター・銘柄への投資比率が大きくなりすぎることから、本来の意図であるコモディティセクター全体への分散投資を実行することができません。

そこで上記のような制約を設けることでコモディティセクター全体にバランスよく投資できるようにインデックスが設計されており、実際の組入銘柄とバランスを見ても、個人的にはなかなかいい感じだという印象を受けております。

GUNRのセクター別・国別比率と上位銘柄

2021年9月末時点でのGUNRのセクター別構成比は以下のとおりです。

目標資産配分に沿ったナイスなバランスになっていますね。

2021年9月末時点での国別の構成比率は以下のとおりです。

上述のとおり、米国が40%以内に抑えられつつ、その他の国もバランスよく組み込まれている印象です。

2021年9月末時点での構成上位銘柄は下記のとおりです。

上位10銘柄で全体の33.77%を占めています。

上述のとおり、各銘柄の比率が5%以内に収まるように運用されつつ、個人的にも好きな銘柄がバランスよく入っているので好印象です。

トップ10銘柄のセクター分類は以下のとおりです。

1.Exxon Mobil (エネルギー)

2.Chevron(エネルギー)

3.Nutrien(農業)

4.Archer-Daniels-Midland(農業)

5.BHP(鉱物)

6.Corteva(農業)

7.Rio Tinto(鉱物)

8.TotalEnergies(エネルギー)

9.Tyson Foods(農業)

10.BP(エネルギー)

GUNRのトラックレコードと株価推移

GUNRの設定来のパフォーマンスは以下のとおりです。

2021年9月末時点での過去10年間の年率リターンが4.6%程度なので、高いリターンを期待して組み入れるというよりは、オール・シーズンズ戦略で謳われているように分散効果を期待して組み入れることが賢明と思われます。

ちなみに2011年10月1日~2021年10月末までの期間における米国株との相関係数は0.77です(同期間における先進国株と新興国株の相関係数は0.86と0.70)。

したがって、GUNRにはそれなりの分散効果が期待できると見ていいと思います。

各年のリターンは以下のとおりです。

S&P 500や全世界株と比べてもこの10年はそれほど輝いたとは言えない結果になっていますが、2016~2017年のように、ハマれば高いリターンを出すことがあるのが分かります。

2011年9月16日~2021年11月29日までの株価推移は以下のとおりです。

オレンジがVT(全世界株ETF)、青がGUNRです。

すでに各期間におけるリターンを見たので分かり切っていたことではありますが、悲しいくらい差がついています(VT:+206.79% vs GUNR:+41.84%)。

ですので、繰り返しになりますが、やはりGUNRは分散効果を期待するサテライト的なポジションで使うのが正解で、ポートフォリオのコアにはなり得ないというのが一般的な見解になろうかと思います(これはセクターETF全般に言えることではありますが…)。

結論:オール・シーズンズ戦略での代替手段として使うにはよさそう

そもそも論ですが、オール・シーズンズ戦略ではコモディティ価格に連動させるように投資するべきだと言われているため、コモディティ株に投資するGUNRは厳密にはオール・シーズンズ戦略の一部にはなり得ません。

とはいうものの、以前取り上げたRPARという明らかにオール・シーズンズ戦略を意識しているETFでは、コモディティ部分はGUNRのようにコモディティ株に広く分散投資を行うことで代替しています。

ですので、厳密にはオール・シーズンズ戦略とは異なるものの、GUNRのようなETFを活用してコモディティセクターにエクスポージャーを取るのは、個人投資家がオール・シーズンズ戦略っぽく投資する上では有効な手段になり得ると思っています。

私自身も現在ポートフォリオの再構築を検討しているのですが、GUNRはポートフォリオの一部を構成する有力な候補として検討中です。

本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。

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