2023年10月末時点でのポートフォリオの状況をまとめました。
なお、今月の分配金と累積リターンも別記事にて紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
純資産：追加入金により、NAVは過去最高を更新
今月末時点の運用純資産額（NAV）は416,711ドル (前月比:+10,981ドル/+2.7%) でした。
チャートの下から、累計純入金額を濃いオレンジのバー、投資による累計利益（受取配当＋含み益）をその上の斜線、レバレッジポジションを薄いオレンジのバーで表しています。
レバレッジを加味した保有ポジションの総額であるGAVなどの内訳は下記のとおりです。
今月末時点では累計入金額389,915ドルに対して、累計利益が+26,795ドル (入金額に対して+6.9%)となっています。
新規投資分を除いた単月の純粋な価格変動による損益（キャピタルリターン）は▲10,179ドルでした。
レバレッジはゼロですので、GAVとNAVは同額です。
先月のキャピタルリターンが▲15,315ドルでしたので、3カ月連続で1万ドルを上回る大幅なネガティブリターンとなりました。
ただ、先月に引き続き今月も2万ドルほどを入金したため、NAV自体は若干増加して過去最高を更新しました。
この３ヶ月で3.7万ドルほどのキャピタルロスを被っておりますが、逆に相場が同水準まで戻れば、50万ドルが一気に近づいてくるものと信じております。
資産配分：資産配分は前月から変更なし
今月末の資産配分は株式 79.4%、債券 20.6%となりました。
先月から目標資産配分を変更し、株式80%・債券20%が目標資産配分となっております。
先月末時点で2口だけ保有していたGUNRを売却しましたので、商品の比率が0%になった以外は、先月から資産配分に変更はありません。
ポートフォリオの資産・銘柄別の内訳は以下のとおりです。
- 全世界株：VTI (米国株) & VEA (先進国株) & VWO (新興国株) & VT (全世界株)
- 米国株：VYM (高配当株) & VIG (連続増配株)
- 米国外株：VYMI (高配当株) & VIGI (連続増配株)
- 新興国株：FLCH (中国大型・中型株) & VWO (新興国株)
- 不動産：VNQ (米国REIT・不動産株)
- たばこ：大手3社 (MO, PM, BTI)
- 米国物価連動債：SCHP
- 米国短期国債：VGSH
地域別の内訳は、米国50.8%・先進国28.7%・新興国20.4%、47ヶ国に分散投資されています。
※国別の内訳は上位20位まで。内訳はコモディティ銘柄（GUNR)を含む。
地域別内訳は前月比で米国が+0.3%、先進国が▲0.1%、新興国が▲0.2%となりました。
国別比率では、No.1の米国が+0.3%、No.2の中国が▲0.2%、No.3の日本が+0.1%、No.4の英国が▲0.1%、No.5のカナダが±0%となりました。
ポートフォリオの構成は、ほぼ目標資産配分に一致していますので、今後も米国50%、先進国30%、新興国20%のイメージで資産配分を維持していきたいと思います。
投資活動：追加入金を活用して各銘柄を買い増し
今月も追加入金を活用して積極的な買い増しを実行しました。
前述のとおり、コモディティ銘柄（GUNR、386）は今月で完全に売却しました。
それ以外の銘柄は購入時点で下記の資産配分に合うように買い増しています。
- 全世界株（VTI/VEA/VWO/VT）：20%
- 米国株（VYM/VIG）：20%
- 米国外株（VYMI/VIGI）：20%
- 新興国株（FLCH/VWO）：10%
- 不動産＋その他（VNQ＋MO, PM, BTI）：10%
- 米国物価連動債（SCHP）：10%
- 米国国債（VGSH）：10%
時間をかけながら、50万ドルとその先を目指す
今月もまとまった資金を投下して買い増しを行いました。
目先では3カ月連続で多額のキャピタルロスを被っていますが、長期的には報われると確信しているため、この下落局面で積極的に買い増しを行っています。
いつになるかは分かりませんが、今後インフレが落ち着き、FRBが利下げに踏み切ることになれば、現在の抑圧された株価は大きく羽ばたくのではないかと思っています。
いずれにせよ、時間の経過によってリスクプレミアムがリターンに変換されていくのをじっくりと待ちながら、次の節目となる50万ドルとその先を目指してまいります。
本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
コメント
いつも貴重な情報をありがとうございます。
似たような取り組みをしており参考になります。
GUNRを売却した経緯は、ブリッジウォーターの最新ポートフォリオに商品がほぼ含まれていなかったからでしょうか？
否定するつもりは全く無く、にこまる様はオールウェザー戦略を基軸にされているのかなと思っていたので、商品を手放すことに意外性を感じた次第です。差し支えなければ売却の背景を教えていただけますと幸いです。
資産配分の変更については『2023年9月末時点のポートフォリオ』にて言及しているとおりですが、
①VTの方がオールウェザー戦略よりも高いリターンが見込める
②VTに寄せることによる最大下落幅の拡大リスクについても運用期間が長期なので許容できる
以上の理由からVTにより近づける方向で調整しました。
運用額も円換算で6,500万円程度まで増えてきましたので、これからはブログの面白さよりも自身の資産形成を優先させていただくことにいたしました…
なお、自分自身のポートフォリオはオールウェザーからは若干遠ざかりましたが、これからもブリッジウォーターの定点観測などは続けていきますので、よろしければ今後もお付き合いいただけますと幸いです。
ご回答ありがとうございます。理解できました。
長期投資＆資産最大化を目的とした個人投資家であれば、
株式のみに集中投資した方がいいと思う一方で、
金や原油など幅広く手を付けていた方が楽しく、
趣味的な要素とどう折り合いを付けていくかが最近の悩みポイントでした。
にこまる様のお考え、とても参考になります。
これからも時々のぞきに来たいと思います。ありがとうございました。