本日は2019年12月末時点でのポートフォリオの状況をまとめてみました。
「オール・シーズンズ戦略」に準拠したポートフォリオを構築中
2019年12月末時点の保有銘柄の時価総額は13万5190ドルでした。
投資金額については、現在抱えている余剰資金や給与所得からの追加投資によって、2020年中に20万ドル規模まで成長させたいと考えています。
保有銘柄について、それぞれ簡単に紹介します。
VTI(米国市場全体)/VEA(先進国株)/VWO(新興国株)/ VT(全世界株)
全体の約10%を占めるインデックス積立投資をこれらの銘柄で行っています。
もともとはVT一本で積立を行っていたのですが、VTI/VEA/VWOに分けて全世界をカバーした方がコストが下がることと、VTよりも新興国株の比率を上げて投資を行いたかったため、2019年の半ばからVTの積立を停止し、VTI/VEA/VWOを組み合わせて積み上げるスタイルを取っています。
現在の配当利回りは2%強といった水準ですが、長期的には一定以上のトータルリターンが期待できるため、これらのインデックス投資を少なくともNISA枠を使いきるまでは継続していきます。
SPYD(S&P 500の配当利回り上位80銘柄)
シーゲル流投資を実践する銘柄として、SPYDをチョイスしています。
現状の税引前利回りは4.3%程度です。
米国株への投資は基本的にこの銘柄でカバーしていくつもりなので、市場の暴落によって超優良銘柄が異常にお買い得になるような事態が発生しない限りは、米国個別株への投資は今は考えていません。
HSBC(英国と香港を主な拠点とする世界的金融機関)
私は金利上昇に弱い債券のリスクヘッジとして、金利上昇によって恩恵を受ける金融株を一定程度保有することとしています。
現状、この枠で投資を行っている銘柄はHSBCのみですが、ほかにもWBK(豪・ウェストパック銀行)などを追加投資の候補として、株価動向を注視しています。
なお、HSBCの配当利回りは税引前で6.5%前後と非常に魅力的な水準です。
VCLT(米国長期社債ETF)
私は「オール・シーズンズ戦略」の債券部分をこのVCLTをベースとする債券ETFでカバーすることとしています。
現状の分配金利回りは、税引前で4%弱です。
過去のパフォーマンスから、長期社債は、長期国債と同等以上のリターンを期待でき、かつダウンサイドにも強いことが分かっています。
暴落発生時には一部を売却して株式の追加購入資金に充てる予定ですが、それまではVCLTを保有し続け、毎月の分配金を再投資に回していきます。
BND(米国債券市場総合ETF)
米国の投資適格の債券市場をまるっとカバーするETFで、利回りは税引前で2%台後半です。
デュレーションは短期から長期まで、発行体も国債から社債までをカバーしています。
下記のJNKやPFFをポートフォリオに組み入れるにあたり、ポートフォリオ全体のディフェンス力を高めるために、VCLTよりもボラティリティが低く、国債がメインになっているBNDを購入しました。
今後もリスクが高めの資産を買い入れる際には、同時にディフェンシブな銘柄を買い増すことで、全体のリスク・リターンのバランスが崩れないよう、メンテしていきます。
JNK(米国ハイイールド社債ETF)
ジャンク債の頭文字を取ってJNKですね。刺激的なネーミングです。
こちらの債券ETFは、投資「不適格」の債券に投資しているETFです。
必然的に利回りは投資適格債よりも高くなり、現状では税引前利回りが5.5%前後で推移しています。
なお、ジャンク債については、REITとともに、シーゲル教授が高配当株と同様の効果が期待できる、と述べていますし、債券ポートフォリオの多様化の観点から、全体の5%程度を目途に組み入れることにしています。
PFF(米国優先株式ETF)
JNKと同じような位置づけで、こちらの優先株ETFも保有しています。現状の利回りは税引前で5.6%程度です。
優先株には債券と違い、元本の償還がありませんので、企業に買い戻されない限りは、永遠に決まった配当を受け取り続けることができます。
株価のボラティリティについても、半分になってしまったリーマンショック時を除けば、ほぼゼロと言えるレベルで、全然値動きがありません。
この銘柄については、キャピタルゲインは全く期待できませんので、毎月、高利回りの分配金を受け取り、ひたすら再投資に回していきます。
資産配分:株式比率を35%程度まで高める
2019年12月末時点の資産配分をみると、時価ベースで株式26%、債券74%という比率になっていますが、株式の比率は遅くとも2020年中には35%程度まで高める予定です。
今後も主にNISA枠を活用してインデックス積立投資(VTI/VEA/VWO)を行っていくことと、コモディティの代替として資源株(高配当ADRを想定)を複数購入するつもりであることから、この比率には自然に到達すると考えています。
株式の比率が、株価の高騰等で想定以上に高まってくるようであれば、Fixed Incomeに分類される国債や優先株を買い増すことで、資産配分を維持していく考えです。
次の暴落局面まで株式の比率は30~40%のレンジを維持したいと考えています。
アクションプラン:資源株の組み入れ、国債比率の向上、金の保有
今後の具体的なアクションプランですが、キーとなる要素は下記の3つと考えています。
まずは、資源株の組み入れです。
過去に記事でも紹介しているとおり、石油株としてロイヤルダッチシェル、鉱物資源株としてBHPビリトン、リオティントあたりに目をつけています。
これらの銘柄を組み入れることによって、「オール・シーズンズ戦略」のコモディティのエクスポージャーを代替したいと考えています。
次に来るのが、国債比率の向上です。
株式のなかでも特にボラティリティの大きい資源株を組み入れるにあたって、ポートフォリオ全体のバランスを取るためにも、よりディフェンシブな銘柄を組み入れたいと思っています。
具体的にはBNDのような国債比率の高い債券ETFや、BLVのような長期国債に特化したETFなどが考えられますが、いずれにせよ、高リスク資産の購入時には、同時に低リスク資産を買い増す必要があります。
最後が金の保有です。
「オール・シーズンズ戦略」の最大の特徴のひとつである金の保有についても、対応しなければなりません。
コスト的に現物の金を保有することは現実的でないので、GLD等のETFを通じて、エクスポージャーを確保することになりますが、金はインカムを一切生んでくれないので、購入価格がすべてです。
したがって、マーケットの状況をみながら、適当なタイミングがあれば、金についてもポートフォリオに組み入れていくつもりです。
もしかすると、こちらも金鉱株で代替するかもしれませんが、その時は資源株同様、ディフェンシブな銘柄をポートフォリオに追加することでバランスを取っていきたいと思います。
本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
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